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今日も明日も

第26章 100%のきもち


相葉さんが、小さく息を吐いた

「あ…」

握っていた手を少し浮かせて、指を絡める

ー…所謂恋人繋ぎってヤツ


「嫌…?」

また、聞いてくるから


「…ううん、平気」

上を向いたまま、そっと目を閉じた



「にの…っ」

布団がフワッとして、繋がれた手が少し引っ張られ、指を絡み直される

閉じていた目を開けたら

至近距離で俺を見下ろす相葉さんがいて


「な…っ」

何?、と言おうとした唇を

いきなり相葉さんのそれで塞がれてしまった


啄むように唇が何度も触れて、重なる



ー…キス、されてる?!


驚きは物凄くあるけど

何故だか、嫌悪なく受け入れてる自分がいる

それどころか、もっとしたいって

思ってる自分が、…そこにいる



「これは…嫌?」

唇を離して、相葉さんが熱い目で囁くけど



多分、気付いてるんでしょ?



「嫌じゃ…ない」

俺が、こう答える事に



きっと

体が覚えてるんだよ、…相葉さんを




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