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今日も明日も

第26章 100%のきもち


慈しむように頭を撫でる手

確めるように頬を滑る指

何度も重ねられる唇



…怖くないって言えば嘘になる

だって今の俺は

俺であって、…俺じゃない





相葉さんの知ってる俺は、どんな感じ?






「…本当に、いいの?」

キスの合間、相葉さんの瞳が揺れる

その瞳を見つめ返したら、再びキス


「止まんなくなっちゃうよ…」

困ったように笑う相葉さんは、どこまでも優しい



「ねぇ…」

俺は相葉さんの腕に手を添えた



「相葉さんの知ってる「俺」を、…教えてよ」



俺は、どんな風に答えてたの?

俺は、どのくらい愛されてたの?


俺は、相葉さんを

…どのくらい愛してるの?




だってね

今の自分でも、相葉さんを愛おしく感じ始めてる

それってさ

すごくない?



相葉さんの腕に添えた手を首に回す

そのまま自分の方に引き寄せて、耳許に唇を寄せた



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