無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

深くなる、キス

ゾクゾクする感触に、息が上がって

「っは、ぁ…」

自分じゃないような、吐息交じりの声が恥ずかしくて、顔が熱くなる


自然に目尻に涙が溜まって

それが一杯になった所で零れ落ちて

…相葉さんの唇が、それを追った




「ごめん…」

顔を上げた相葉さんが、苦しそうに呟いた

「相葉さん…？」

「今のにのに、こんな事しちゃいけないのに…」

もう一度「ごめん」って言って、離れようとするから


「やめなくて、…いい」

恥ずかしいのを我慢して、俺は相葉さんの首に両腕を回した



だって、本当に嫌じゃない

男同士なのに

俺も男なのに

…相葉さんに、「抱かれたい」って思ってる


何も分からない俺の

偽りのない、100%の気持ち



…大きな出来事って

こう言う事を言うのかな


だとしたら

最後まで辿り着いた時に

記憶は、…戻る？


「最後まで…して？」

そう呟いた俺の唇は

再び相葉さんによって、甘く、深く

奪われていった