今日も明日も
第26章 100%のきもち
相葉さんに体を綺麗にしてもらって
いつの間にか眠っていた俺が目を覚ますと
俺はしっかりと、相葉さんの腕に抱かれていた
ほんの少し、身動ぎしただけで
相葉さんが更に俺を抱き寄せる
起きたのかと思ったけど、規則正しい寝息は何も変わらなくて
「相葉さん…?」
小さな声で呼びかけてみても反応しなくて
なのに、ちょっと頭を動かすと
離さないとでも言うように抱き締める腕に力が籠る
何だか無意識の相葉さんの行動が嬉しく感じた
思わず涙が滲むくらい
ねぇ、相葉さん
記憶なんかなくても、あなたの愛は伝わってきてるよ
俺の気持ちは、間違いなくあなたにあるよ
不安なら、毎日あなたに伝えるよ
寂しいなら、毎日抱き締めるよ
あなたの存在は「記憶」に関係なく、俺に根付いてる
頭が忘れても、体が覚えてる
だからね
あなたはずっと、俺の傍にいなきゃダメなんだよ
俺から離れたら、いけないんだよ
視界がぼやけて見えてきたと思ったら
「にの…」
相葉さんの、優しい声が聞こえてきた
End