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今日も明日も

第27章 理由はいらない 2nd



「お先でーす!」

ちょうどお客さんが途切れたのを見計らって、今日のバイトを終えた

高校生から始めたこのバイトも、気付いたらもう5年

言われるままにやってたら、いつの間にかマネージャーにまでなっていて…店長代理になっている

まあ、マネージャーなんて1人じゃないし、同時に入った潤も、同じマネージャーとして続けてるから力強いのもあるけど



疲れた体を引き摺って

…だけどスタッフルームに入るまでは笑顔でお客さんに挨拶して

ドアを開けて、それを閉めた瞬間



「あーっ!疲れたぁ~っ」

俺はテーブルに突っ伏した

今日は、近隣の幼稚園が午前だけだと言う事で
…ランチタイムはまさに戦場だった

騒ぐわ溢すわ、泣きわめくわ…

可愛いよ?可愛いんだけどね

疲れた…マジで




「お、雅紀お疲れ~っ」

マネージャールームから、ひょっこり顔を出したのは


「潤、まだいたの?」

とっくに上がっていたと思っていた、友達の潤だった



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