今日も明日も
第27章 理由はいらない 2nd
「な…なななな…っ!」
何で!って言いたいのに口が回らない
だってさ、この状況
信じられないなんてもんじゃないでしょ?!
「相葉さん」
またも俺を見て、…首をちょこんと傾げる二宮さん
いやだから、それ可愛すぎだから❤
…じゃなくて!
二宮さんが笑ったまま、ゆっくりと俺の上に乗っかってきた
…乗っかって…きた?!
俺の体に跨がって、両腕を顔の横に置いて
自分の体を支えてる姿が、やたら艶かしくて
自分の顔が熱くなっていく
ゆっくりと、顔が近付いたと思った次の瞬間には
俺の唇に、二宮さんのそれが触れていた
…ふわりとしたキス
そしてすぐに離れた唇
一体何が起きてるんだ
俺の頭はパンク寸前まで、パニクっていた
二宮さんが、耳許に唇を寄せる
柔らかい吐息が耳を擽って、ゾクゾクした
「ねぇ…抱いて?」
囁かれたその一言
それは、一気に俺の理性を奪い去っていくには
充分すぎる言葉だった