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今日も明日も

第27章 理由はいらない 2nd


右腕がやたら重い

…そんな筋肉痛になる程使ったっけ?

仰向けのまま、ゆっくりと意識が引き戻される

「ん…」

あー…あのまま寝ちゃったのかぁ、なんてぼんやり考えてたら

その右腕の違和感

そして仰向けでも分かる、何かがそこに乗っかっている感触に

恐る恐る目を開ける


…これ、人の頭?

ってか、俺腕枕してる?


え?だって俺1人で帰ってきたよね?

何これどういう事?

酒なんか飲んでないし、全く身に覚えがないんだけど!!



少し身動ぎしたら、その頭がピクッと揺れた

「え…」

俺の体にくっついてた顔がもぞもぞと動いて、俺を見上げたその顔を捉えた瞬間

あまりの衝撃に言葉を失った


その人が、目を合わせたまま自分の右手を俺の体に回す

抱き付くように更にぴったりと密着してから、その人は俺にニコッと笑い掛けてきた


「に…」

「相葉さん…」

可愛い唇から紡がれる俺の名前


「二宮…さん?」



信じられない状況に、頭が真っ白になった





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