今日も明日も
第29章 幸せになりたい
また、体が熱くなってきた
密着する肌が、じわじわとにのを求め始めている
「にのは…どうなの?」
「え?」
くるりと体の向きを変えて、にのを自分の下に組み敷いた
見上げるにのの目は、少し潤んでいる
顔の横に肘を付いて、柔らかい髪を両手で後ろに撫で付けて
顕になった額に唇を寄せた
「俺といて、幸せ?」
「どうしちゃったのよ…今日は」
どこか戸惑いを見せるにのは、真意を捜すかのように
俺の両頬に手を添えて、じっと目を見つめてきた
真意も何も
思ってる事を、やっと口に出来ただけだよ
にのと
今だけじゃなくて
この先もずっと、一緒にいたいんだ
隣で、笑っていたいんだ
お爺ちゃんになっても
並んでお茶を飲んだりして、二人でゆったり過ごして
最期も、隣で穏やかに迎えたい
おかしいかな?
でも、本当なんだよ
「相葉さん…」
にのが、口角をキュッとあげた
「…嬉しいよ」