今日も明日も
第29章 幸せになりたい
気怠い体を横たえたベッドの上
腕の中にいる、愛しいかたまり
「…何かあった?」
そのかたまりが、俺を見つめている
「さっきまで…一緒にいたのに」
“へんなの“ そう言って目を細めた
笑っているような唇を、自分のそれで塞ぐ
「ん…っ」
細めていた目を完全に閉じて
受け止めてくれるにの
リップ音を鳴らした後、その唇をツ…と舐めると
途端に頬を赤く染めた
「だって…無性に会いたくなった」
「たった数時間で?」
再びクスクスと笑う
笑う度に揺れる髪を撫でれば、嬉しそうな顔をする
「ダメなの?」
そう囁きながら
時折耳に指を這わせれば、ピクリと体を震わせるにの
「ダメ…じゃないよ」
何かを逃がすように、小さな息を吐いた
「俺ね、幸せになれるの、…にのといると」
「え?」
「未来を、誓えるよ
…にのとなら」
「相葉さん?」
にのが、不思議そうな顔をした