今日も明日も
第6章 しょーと・しょーと
羨ましい。
翔ちゃんと智くんが。
信頼しきっていて、夫婦のような空気感が。
離れてても、不安なんて言葉が必要ない程の絶対感が。
隣で気持ち良さそうに眠るにの。
どんなにこっちから愛を囁いても、そう簡単には答えてくれないあまのじゃく。
そうだよ。
分かっては…いる。
でもね、不安になっちゃうんだよ。
聞きたくなっちゃうんだよ。
にのからの「愛」が。
だって、にのが言ってくれるのは
殆どが俺から言わせるから。
自分から…なんてあったかな。
「んー…」
ムニャムニャと身動ぎしたにのが、ふいに俺の首に抱きついてきた。
その顔は相変わらずの寝顔。
「…本当に俺の事、好きなの?」
つい、口から出てしまった呟き。
何度体を重ねても、拭えない不安。
人を好きになるってこんなに重かったっけ。
間近にある、フワフワの髪をそっと撫でてみた。
それだけじゃ物足りなくて、今度はそれに唇を寄せてみる。
こんなに愛してるのに。
翔ちゃんたちみたいにはなれないのかな。
ツン、と鼻の奥に痛みを感じた。
あ…ヤバ…
誰に咎められるわけじゃないけど、こんな事で泣けそうな自分が恥ずかしくて
ズズッと鼻をすする。
「…どうしたの?」
咽の辺りから、くぐもった声が聞こえた。
首に回された手が解かれる。
体が少し離れたと思ったら、手のひらが俺の両頬を包み込んだ。
ちょっと動いたらキスが出来る距離で見つめ合う。
にのはまだ虚ろな目。
今にでも閉じてしまいそう…
「…泣いてるの?」
「違うよ…何でもない」
少し笑って見せた。泣きそうになったのを悟られたくないから。
翔ちゃんと智くんが。
信頼しきっていて、夫婦のような空気感が。
離れてても、不安なんて言葉が必要ない程の絶対感が。
隣で気持ち良さそうに眠るにの。
どんなにこっちから愛を囁いても、そう簡単には答えてくれないあまのじゃく。
そうだよ。
分かっては…いる。
でもね、不安になっちゃうんだよ。
聞きたくなっちゃうんだよ。
にのからの「愛」が。
だって、にのが言ってくれるのは
殆どが俺から言わせるから。
自分から…なんてあったかな。
「んー…」
ムニャムニャと身動ぎしたにのが、ふいに俺の首に抱きついてきた。
その顔は相変わらずの寝顔。
「…本当に俺の事、好きなの?」
つい、口から出てしまった呟き。
何度体を重ねても、拭えない不安。
人を好きになるってこんなに重かったっけ。
間近にある、フワフワの髪をそっと撫でてみた。
それだけじゃ物足りなくて、今度はそれに唇を寄せてみる。
こんなに愛してるのに。
翔ちゃんたちみたいにはなれないのかな。
ツン、と鼻の奥に痛みを感じた。
あ…ヤバ…
誰に咎められるわけじゃないけど、こんな事で泣けそうな自分が恥ずかしくて
ズズッと鼻をすする。
「…どうしたの?」
咽の辺りから、くぐもった声が聞こえた。
首に回された手が解かれる。
体が少し離れたと思ったら、手のひらが俺の両頬を包み込んだ。
ちょっと動いたらキスが出来る距離で見つめ合う。
にのはまだ虚ろな目。
今にでも閉じてしまいそう…
「…泣いてるの?」
「違うよ…何でもない」
少し笑って見せた。泣きそうになったのを悟られたくないから。