今日も明日も
第6章 しょーと・しょーと
ここで本当の事言ったら
またにのに「言わせる」事になっちゃうでしょ?
また、ゆっくりと髪を撫でる。
にのも、頬に寄せた手のひらで顔をそっと撫でてきた。
「雅紀」
普段絶対に呼ばない下の名前。
それだけで俺の胸はドキドキする。
「に…和也?」
俺も「にの」じゃなく名前で返した。
何だか、そうしなきゃいけない気がしたから。
「愛してる。雅紀」
思わず目を見開いた。
俺、言わせてない…よね
「和也…?」
あれ?
…寝てる。
タヌキじゃなく、ガチで。
規則正しい寝息。
頬をツンツンしても変わらない表情。
でもさっき言ったよね?
自分から「愛してる」って。
夢じゃないよね?
だって俺、つねったほっぺた痛いもん
「もー…本当、敵わないよ」
思わず苦笑する。
これだけで幸せな気分になる自分。
「愛してる。ずっと離さないからね」
眠るにのの唇に、軽く自分のそれを触れさせて
俺もまた
目を閉じた。
End
またにのに「言わせる」事になっちゃうでしょ?
また、ゆっくりと髪を撫でる。
にのも、頬に寄せた手のひらで顔をそっと撫でてきた。
「雅紀」
普段絶対に呼ばない下の名前。
それだけで俺の胸はドキドキする。
「に…和也?」
俺も「にの」じゃなく名前で返した。
何だか、そうしなきゃいけない気がしたから。
「愛してる。雅紀」
思わず目を見開いた。
俺、言わせてない…よね
「和也…?」
あれ?
…寝てる。
タヌキじゃなく、ガチで。
規則正しい寝息。
頬をツンツンしても変わらない表情。
でもさっき言ったよね?
自分から「愛してる」って。
夢じゃないよね?
だって俺、つねったほっぺた痛いもん
「もー…本当、敵わないよ」
思わず苦笑する。
これだけで幸せな気分になる自分。
「愛してる。ずっと離さないからね」
眠るにのの唇に、軽く自分のそれを触れさせて
俺もまた
目を閉じた。
End