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今日も明日も

第31章 夏の夜空に


「にの、かなり飲んだでしょ」

隣に座った相葉さんが、呆れ気味に言った

「たまにはいーじゃーん、だって、

…デートなんだから」

酔ってしまえば、恥ずかしさは消えている

俺は何だか分からないけどおかしくなって、クスクスと笑いが止まらなくなっていた


「さっきは真っ赤になったくせに…」

“もう、恥ずかしくないの?“ なんて言うから


「ぜーんぜん平気だよ」

頭がぐるぐるして焦点も危ういながらも
相葉さんの顔をじっと見つめてやった

そして
「相葉さんとデートなんて、最高だね」
なんて、ニッコリして見せたら



「バーカ…煽んなよ…」

小さな声で相葉さんが呟くと、いきなり肩を抱き寄せられた

そのまま顎を掴まれて、唇を塞がれる

「んー…っ!?」

唇を噛み締める隙も与えられないまま、相葉さんの舌が咥内に侵入すると

あっという間に自分のそれを絡め取られてしまった


「ん…っふ…」

深いキスは初めてで、俺はどうする事も出来ずに相葉さんの思うままに翻弄される

まして、酔いの回った頭では、何も考える事は出来なかった



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