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今日も明日も

第31章 夏の夜空に


相葉さんが、俺の体を支えながら反転させて
胸を木に押し付けると

「え…ちょ…」

「止めないよ?」

俺の戸惑いは無視して、ポケットから何かを取り出した


ー…何でそんなの用意してんだよ!

小さな瓶に移し変えた…潤滑剤
相葉さんは、後ろから俺を抱き締めると

「いつだって、…欲しくなるんだよ」

耳許で、吐息混じりに囁いた

その低い声にドキドキしてしまって、俺は何も言えなくなって
…押し付けられてる木に、ギュッとしがみついた


「何か…木に妬ける」

相葉さんがクスクス笑う


「バーカ…何言って…っあ!」

振り返って揶揄おうとしたけど、相葉さんの指が後ろに滑り込んできて

俺は背中を仰け反らせた

相葉さんが体を捩じ込ませて、強引に足を開かせる
蕾の回りを解すように動く指と、うなじに当たる相葉さんの唇に

「ん…っんん…っ」

ただ唇を噛み締める事しか出来なくなった


「く…っ」

ゆっくりと、指が埋め込まれていく

潤滑剤のおかげで痛みはないけど、圧迫感は半端なくて

まだ慣れないそれに、体に力が入ってしまった


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