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今日も明日も

第32章 ハイスクールDAYS


俺に抱き着いてる時、実は目を逸らしてるとか
…ちょっとだけ、最初は手が震えてるとか


これから知りたい事ももちろんあるけど

まずはさ

雅紀が俺を好きってのと
…俺が雅紀を好きって事を

感じたいよ


「うちの親、明日まで帰ってこないから…」
それでも、言ってしまってからは
恥ずかしすぎて、雅紀の顔を見れなくなった

「かず…いいの?」
「…うん」

「怖くないの?」

「怖い、よ…?すごく

でも、雅紀だから…」


後ろに隠した手を戻した雅紀が、ふわりと両手で俺を包み込んだ


「かず、大好き…ずっとずーっと、大好き」

雅紀の目が潤んでるから
何だか俺まで泣きそうになった

「うん、ありがと…俺も、…好き」


二人で、見つめ合ってたら
恥ずかしすぎて、お互いで照れ笑いしてたけど


ふ、と雅紀が真顔になったから
俺は自然に目を閉じた

柔かな感触が唇に触れる

それが雅紀の唇だと言うことは、容易に分かった

優しく、啄むようにキスを繰り返す

そのまま、ゆっくりと俺の体はベッドへと横たえられた


「もう、離さない」


End



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