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今日も明日も

第34章 100%のきもち 2nd


「次は俺とだから、トークは任せていいよ」
櫻井さんがニコッと笑う

通常は「翔ちゃん」と呼んでたみたいだけど、それはやっぱり言えなくて

トークの中でも、極力名前を言わないようなフリを、櫻井さんは意識してくれた



そんなこんなで終わった収録

今日は多分、一番櫻井さんに負担が掛かっていた

楽屋に戻ってすぐに
「櫻井さん、本当ありがとうございます」

俺は椅子に座る櫻井さんに頭を下げた

「にの~っもう気にするなって何回言わせんだよ」
「だって…」
「こんなの、仲間なんだから当たり前なの!」


「翔ちゃーん!お疲れ様ぁ♪」
割って入るように声を掛けてきたのは、相葉さん

「こんなしおらしいにのは貴重だな、マジで」
櫻井さんが俺の肩を叩いて笑う

「でしょう?今のうち堪能してよ」
ニヤリとした相葉さんは、俺と櫻井さんに麦茶の入った紙コップを差し出した


「…なんだよ、それ」
思わず俺が唇を尖らせると

今度は近くにいた大野さんが盛大に吹き出した



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