テキストサイズ

今日も明日も

第34章 100%のきもち 2nd


まるで荷物のように肩に担がれて廊下を歩く

下手に抱っこされるよりもドキドキするのは何でだろう

ぞんざいな扱いなのに
相葉さんの力強さがそれを思わせようとしないのか

垣間見える "雄" の姿に、自分が惹かれているからなのか


玄関の鍵を開けて中に入り、相葉さんが後ろ手で鍵を閉める

その閉まった音を合図に

俺は降ろされた途端、立ったまま壁に押し付けられた

両手は、相葉さんの片手で一纏めにされて

逃がさないようにと、俺の足の間に自分の右足を捩じ込んでくる


逃げるつもりなんてないのに、こうされると
少し怖くなってきてしまう


自分から誘ったくせに
抱いて欲しいって言ったくせに

足がふるえてきてしまった


「にの…」

いきなり塞がれる唇

空いた手は、次々にシャツのボタンを外していく

時折素肌を掠める指先に、意識が集中してしまう

暑かったからと、シャツの下に何も着てなかったのが余計に相葉さんを煽ってしまったようだ


ストーリーメニュー

TOPTOPへ