今日も明日も
第34章 100%のきもち 2nd
「記憶がなくても、俺を好きでいてくれたなんてさ、…嬉しすぎるよ」
髪を撫でていた手が、頬に触れた
「だって、記憶を吹っ飛ばしてまで気持ちが残ったって凄くない?」
「相葉さん…」
なんだろ、前が滲んで見えなくなってきた
…相葉さんの顔が歪んで来ちゃったよ
「にのはさ、100%俺を好きなんだよね!」
良く見えないけど、相葉さんも泣いてるよね
だって、声が少しだけ震えてるもん
「もちろん俺も、100%…ううん200%、いやもっと!
……にのが好き」
駄目だ、もう涙腺崩壊
俺は両手を相葉さんの首に巻き付けて、子どもみたいに泣いた
相葉さんも、俺をギュッと抱き締めてくれてる
馬鹿みたいだな
勝手に悩んで、勝手に嘘吐いて
相葉さんなら大丈夫なのに
俺の事、分かってくれるのに
「…これからも、このまま……」
「一緒に、いよ」
気持ちを確かめるキスは、しょっぱかった
でも、凄く幸せだった