テキストサイズ

今日も明日も

第7章 おくすり

媚薬って…どのくらいで効いてくるのかな。

俺に寄っ掛かりながら、相変わらず両手で缶を持ってビールを飲むにのを観察する。

目がトロンとしてるのは飲ませる前からだから、イマイチ分からない。

「あーばしゃん飲んでるー?」

なんて可愛く聞いてくるから、俺も申し訳程度に缶に口を付けた。


ん?

にのの様子が変わった。
さっきから足を擦り合わせてモジモジしている。

もしかして…

俺は耳許に唇を寄せて、わざと囁いてみた。

「にの…どうしたの?」
「ぅあんっ!」

ビクッとにのが体を震わせて濡れた声を出した。

更に耳を舐めたり、軽く噛むと

「ふあっ…や…!」

…のけぞって熱い息を吐く。

効いてる!完全に効いてる!
だって既ににのの下半身、主張してる。

「にの…ここ、元気になってるよ」

シタクなった…?と低い声で煽ったら

体の向きを変えて、にのがぎゅーっと抱きついてきた。

酔ってても、恥ずかしいのは残っているらしい。

にのの足を開かせ、俺を跨ぐように座らせる。
肩口に埋めている顔を上げさせて、唇を塞いだ。

「ん…ぅっ」

最初から舌を絡める激しいキスに、にのも必死に答えてくる。

それが嬉しくて、尚も激しく求めた。
シャツの中に手を入れて
…背中を優しくなぞるだけで、ビクビクと震えている。

左手は背を撫で回しながら、右手を前に這わせ…

小さな胸の突起を爪で軽く引っ掻いた。

「ああ…っ」

唇を離し、にのは一層背中を反らす。
執拗にそこを指で悪戯すると

「あー…ばしゃん…っそれ…っ!」

もっとして、と言わんばかりに体を押し付けてきた。

「気持ちいいの…?」

分かってて、わざと聞く。

「気持ちい…っ」

普段なら照れて認めないのに、媚薬のせいで素直に求めてくる。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ