今日も明日も
第36章 My Sweet Home
「…しちゃうの?」
上目遣いで、そんな可愛く言われて
…何もしないわけないでしょ
「もちろん」
むふふ、と笑ってにのに口付ける
にのも、笑ってそれを受け入れる
「お風呂、沸かしてあるから」
"一緒に入ろ?"
とにのの腰を抱いた瞬間
「いてっ!」
ポチが思い切り俺の足を踏んだ
ドカッとお尻を俺の足の甲に落とす
…ポチの、焼きもちの応酬
でも残念でした
にのはもう、"ソノ気" になってるから
お前に勝ち目はない!
犬相手に本気で喜ぶって…
俺は、ポチのお尻から足を引っこ抜いて
にのを抱いたまま風呂場へ向かった
こうなればポチも諦める
ごめんね、ポチ
でもね、もうすぐ寂しくなくなるんだよ
ポチには、心の中で謝っておいた
「外すよー」
プチプチとシャツのボタンを外していく
にのはと言うと、酔っ払ってるとは言え恥ずかしいのか
抵抗はしないけど
赤い顔で下を向いていた
所在なげにムニムニする唇が可愛くて堪らない