今日も明日も
第36章 My Sweet Home
まだ何とか起きてるにのを座らせると
「わっぷ…!!」
頭から勢い良くシャワーを掛けた
「何すん…っ」
「はい、洗うよー」
にのの抗議を無視して、シャンプーをつけて髪の毛を洗い始める
いっぱい泡を立てて、丁寧に揉みほぐせば
にのの抗議はすぐに引っ込んだ
だってにの、髪の毛洗って貰うの好きだもんね
「痒いとこはございませんかぁー?」
いつも担当してくれる美容師の口真似をしたら
にのが、吹き出した
にのも良く知ってる人だから、ツボに入ってるんだ
「ぷぷ…っ似てる…」
「はーい、流しますねぇー?」
わざともう一度だけ口真似をして
にのの首に腕を回した
シャンプー台もないし、下を向いて貰って流すよりもさ
やっぱ少しでも…にのの顔を見てたい
首を預けて、天井を見上げるにの
仰け反ってる首が艶かしい
俺は自分の膝も駆使しながら、器用に髪の泡を流していく
目を閉じてるにのは、凄く気持ち良さそうで
洗い流した仕上げに
軽く閉じられた唇にキスを落とした