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今日も明日も

第36章 My Sweet Home


ふいのキスに、にのが目を開ける

「起きた?」

「…寝てないし」

「さっき、寝そうだったでしょ」

「いきなりのシャワーで覚めたわ」
軽く俺を睨み付けた

「だって寝られたら困る」

「俺は困んないもん」

「もー、分かってるくせに!」
わざと焦らすにのに、俺も乗ったフリ

「ほら、今度は俺が洗ってあげるよ」
にのが笑って俺の腕から離れ

「うわっ…こら!」

俺がしたのと同じように、いきなり頭からシャワーをぶっ掛けてきた





お互いで洗いあって、ひとしきりふざけて

ようやく落ち着いた、……浴槽の中


「ねぇ、にの」

「ん?」
縁に凭れて目を閉じたままのにの

「今日、誰と飲んだの?」

「スタッフさん達」

事も無げに答えてるけど
…確か今日のにのの仕事のスタッフの中に

「アイツも、一緒?」
にのを狙ってると言う噂のある奴がいたはず

「…いたよ」

一瞬、イラッとしてしまった

「何も…されてないよね?」

無意識に、声が低くなった

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