今日も明日も
第36章 My Sweet Home
「うわ、可愛い!!」
にのが、子犬抱き上げて頬擦りする
その子犬は、ポチの小さな頃に良く似ていて
拾った日の事を思い出させた
ポチは今、子犬の母親であるわんこと庭で遊んでいる
「実はですね、相葉さん…」
子犬と遊ぶにのを見つめる俺に、ご主人が気まずそうに話しかけた
「はい?…何か…?」
何か不味いことでもあるのかな
何だかご主人の様子がおかしい
「多分…この子の父親はポチくんかと」
「ああ、そうなん、って…ええええええっ!?」
まさかの爆弾発言
いつの間に?!
「前に、一緒に広場に行ったの覚えてます?」
勿論覚えてる
たまたま休みがあって、このご夫婦と俺達で
車で少し遠出した場所
リードを離してOKだと、ポチ達を自由に遊ばせた
「…その時しか、思い当たる事がないんですよ」
ちょうど犬も繁殖期に入ってて、去勢の事をすっかり忘れてたと、ご主人が苦笑した
「す…っすみません!!」
「いやいや、違うんですよ
…ポチくんなら良く知ってるし、出産も嬉しいんです」