今日も明日も
第39章 再録・ ミニ短編
「どうしたの?その目」
驚いたように相葉さんが俺の目を覗き込んだ
「ん?何かついてる?」
「立派なくまさん飼ってる」
言われて、差し出された鏡を見たら
…うん、確かに
「寝てないの?」
「んー…多分」
「ダメだよ!人間は睡眠が大事なんだから」
そんな事言ったって…
「寝れないんだから仕方ないだろ」
思わず唇を尖らせた
「分かった!じゃあ、俺がにのんち行く!」
「は?」
何言い出すんだよ
「だって、いつも俺と一緒だと熟睡してるでしょ!?」
思わず赤くなった
確かに、たまに一緒にくっついて寝ると
何でだか安心するんだもん…
「そ…だけどさぁ…」
「決まり!明日はオフだからにのをぐっすり眠りの世界に連れてく!」
…ここで、ちょっと悪戯心が出てきた
「眠りの世界だけでいいんだね?」
「え、?」
しかし相手は相葉さん
すぐにニヤリと笑って
「気持ちいい世界にもご案内します」
「ふふ…よろしくお願いします」
相葉さん、固まった
たまには素直な俺も、嬉しいでしょ?
End