今日も明日も
第8章 のんりある 番外編
「…って事で、雅紀のやつ、上手くいったらしいよ」
朝から上機嫌な雅紀の報告を、早速昼休み、翔ちゃんに電話して伝えた。
「マジで…!?二宮、何も言ってないし全然変わらないんだけど…」
電話の向こうで、翔ちゃんが目を丸くしてるのが見えなくても想像できて、ちょっとおかしくなった。
あれだけ騒いで迷惑極まりなかった雅紀は、今度は騒がない代わりに顔の締まりがなくなっている。
…煩いのは変わらないけど
「二宮くん、なかなかの役者だねぇ」
何気に観察力のある翔ちゃんが気付かないとは。
きっと翔ちゃん、顔には出さないけど今度は悔しがってる。
「本当だよ…」
まあ、あれだけ嫌がってたのがたった数時間で仲良くなっちゃったら…ねぇ。
「まあ、翔ちゃんはただの先輩だしね。プライベートの事なら言わなくても不思議じゃないでしょ」
「それはそうなんだけど…」
面白くない。
翔ちゃんが思わず呟いていた。
二宮くんは、今までの新人とは翔ちゃんの扱いが違う。
何だかんだ言って、可愛くて仕方ないんだと思う。
俺と先に知り合っていた、とかちょっとした伏線はあるとしても
翔ちゃん、最近は飲んでても二宮くんの話が多いんだよ。…無意識なんだろうけどさ。
俺はね、二宮くんと雅紀にくっついて欲しいの。
「…ねぇ、智!聞いてる?」
「ほぇっ!?」
そうだ、俺電話中だった…
やっぱり聞いてない!と翔ちゃんがむくれている。
「ご…ごめん。ちょっと旅に出てた」
「もう…っ本当智って昔からそうだよね」
「え?」
「話してる最中にいきなり自分の世界に入っちゃうの。…普通なら皆、呆れて離れてくよ?」
俺ぐらいだよ?付き合えてるの
そう言って、翔ちゃんが笑った。
朝から上機嫌な雅紀の報告を、早速昼休み、翔ちゃんに電話して伝えた。
「マジで…!?二宮、何も言ってないし全然変わらないんだけど…」
電話の向こうで、翔ちゃんが目を丸くしてるのが見えなくても想像できて、ちょっとおかしくなった。
あれだけ騒いで迷惑極まりなかった雅紀は、今度は騒がない代わりに顔の締まりがなくなっている。
…煩いのは変わらないけど
「二宮くん、なかなかの役者だねぇ」
何気に観察力のある翔ちゃんが気付かないとは。
きっと翔ちゃん、顔には出さないけど今度は悔しがってる。
「本当だよ…」
まあ、あれだけ嫌がってたのがたった数時間で仲良くなっちゃったら…ねぇ。
「まあ、翔ちゃんはただの先輩だしね。プライベートの事なら言わなくても不思議じゃないでしょ」
「それはそうなんだけど…」
面白くない。
翔ちゃんが思わず呟いていた。
二宮くんは、今までの新人とは翔ちゃんの扱いが違う。
何だかんだ言って、可愛くて仕方ないんだと思う。
俺と先に知り合っていた、とかちょっとした伏線はあるとしても
翔ちゃん、最近は飲んでても二宮くんの話が多いんだよ。…無意識なんだろうけどさ。
俺はね、二宮くんと雅紀にくっついて欲しいの。
「…ねぇ、智!聞いてる?」
「ほぇっ!?」
そうだ、俺電話中だった…
やっぱり聞いてない!と翔ちゃんがむくれている。
「ご…ごめん。ちょっと旅に出てた」
「もう…っ本当智って昔からそうだよね」
「え?」
「話してる最中にいきなり自分の世界に入っちゃうの。…普通なら皆、呆れて離れてくよ?」
俺ぐらいだよ?付き合えてるの
そう言って、翔ちゃんが笑った。