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今日も明日も

第42章 おさななじみ


だけど小学生のあの事があるから

それ以外でもかずと一緒にいる時間は作るようにした

もう、あんな寂しい顔を見たくなかったから


かずと俺とでは、頭の中身が全く違ったから
高校は別々になると諦めてたのに

何故かかずは、ランクを落として
俺と同じ高校に入学

かずは “別に、頑張りたくなかったから“ としか言わないけど

俺からしたら、また一緒にいられる事が嬉しくて
本当の理由なんかこれっぽっちも考えなくなったんだ


高校でもバスケ部に入った俺は、夏休み前には初めての彼女が出来て舞い上がっていて
かずに言っちゃったんだ

“彼女作らないの?“ って


そしたらかず、何故か怒ってしまって


その日から3ヶ月
今も、俺は避けられている





「かずーっ」
答えてくれないのは分かってるけど
懲りずにその後ろ姿に話しかける


もしかしたら今日は
とか
笑って前みたいに “なに?“ って言ってくれるかも
とか

淡い期待は忘れてないんだ


…ってか
早く元通りになりたかった

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