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今日も明日も

第42章 おさななじみ


そりゃ、“彼女“ だし
そう言うお年頃だし、抱き締めたしキスもした

でもそれは、彼女が好きだからと言うよりも欲望のままだった気がする


それなのに
今、目の前にいるかずには
ドキドキしすぎて触れる事も出来ない


今までは散々スキンシップも当たり前にしてたのに
意識した途端に恥ずかしくなってしまったんだ



かずはおさななじみで

小さい頃から一緒にいて

喧嘩もしたけど、すぐ仲直りして

…それこそドキドキするなんて一度もなかったのに

だってかずはれっきとした男で




だけどあの時

“彼女作らないの?“ って言った後
かずが女の子と並んでる姿を想像したら面白くなかった

隣にはやっぱり俺だろ、なんて笑ってた自分がいた

その時は単に自分に “彼女がいる“ と言う優越感からだと思ってた

かずは1人で…いや、俺とゲームしてるのが似合うって



……違うの?

俺、かずをどう思ってたんだろ

頭がパニックになりそうだ
いきなり沸いた気持ちがぐるぐるしていて

訳が分からなくなってきた

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