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今日も明日も

第42章 おさななじみ


だけど
何も気付かないかずの寝顔から目が離せないのは変わらなくて

見つめているうちに、更なる欲望が頭に浮かんだ


…唇も、柔らかそう


元カノは、いつもリップか何か塗っていて、正直あのぬるぬるは嫌いだった


でもかずのは…?

何も塗ってない、素の唇
ちょっと乾いてるけど、全然荒れてもいない



…キス、したら起きちゃうかな

ってか、起きたらそれこそ殺されかねないけど


だけど
触れてみたい


寝返りを打ったかずは、ちょうど上を向いている
いわばチャンスだ


どうしよう
ガチでヤバい
本当にキスしたい


でも
このキスが原因で、今度こそ…それこそ一生かずと仲違いになるのも怖い


かずの顔を間近で見つめたまま固まってたら

「……」

かずの目がうっすらと開かれた

「まさき…?」

起きた!?
あ、頭に手はまだ置きっぱなし

どうする俺
何て言えばいい?


でもかずは、まだとろんとしたまま

「まさきだぁ……」
ふいに暖かい腕を、俺の首に回してきた




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