今日も明日も
第42章 おさななじみ
まどろみの中で、呟いてたかずが
このキスで一気に覚醒した
「…っなに…っ!」
後ろ髪を引っ張られて、俺もすぐに唇を離す
「かず…」
「な…、なにして…っ何で…!」
さっきまでの、可愛らしさが消えて “今のかず“ が真っ赤になって俺を睨み付けた
慌てて起き上がろうとしたかずの肩を押さえ付ける
「離せ…っ」
「やだ」
「離せ、バカ!」
「ダメ、離さない」
学校でのじゃれあいとは違う
今の俺は、本気
「なんで……」
俺の様子に気付いたかずが、おとなしくなった
だけどその目には怯えが浮かびながらも
…俺の真意を見つけようと、俺の目をじっと見つめている
「ねぇ、かず」
ぴくり、と肩が揺れる
「俺ね、かずの事が好き」
「なに言って……」
「かずだって、そうじゃないの?」
「そんな訳……」
ここでかずの顔が “まさか“ とこれ以上ないくらいに真っ赤になった
「だって…言ってくれたじゃん」
俺の言葉に、俺を掴む手も熱くなってきた