テキストサイズ

今日も明日も

第42章 おさななじみ




気持ちを打ち明けて、自分の心がすっきりして

冷静になった途端、今の状況が物凄い事に気が付いた

俺、かずを押し倒したままだった

夢中で喋ってて分かってなかったけど、かずの顔の横に付いている伸ばした腕はもう限界

肘をついて楽にしたいけど、そうするとかずに更に近付く事になる


何やってんだよ…となんとかして痺れた腕をどかそうとした時、

「うわっ」

かずが、投げ出していた腕を上げて俺の首に絡み付けてきた

あっけなく崩れた腕

かずの上に重なる体



「え、あ、…え?」
今度は俺が真っ赤になる番だった



「雅紀…ほんとに?」
くぐもって聞こえたかずの声

「え?」

「さっきの…」

俺の、告白の事?
それなら、決まってるじゃん

「俺、嘘はつけないって知ってるだろ…」

体をずらして、お互い横になったまま
視線を合わせた

「付いてもバレるもんね」
かずが小さく笑う


「そうだよ、…だから嘘じゃない」
離れた腰を引き寄せた



「好きだ、かず」
「俺も……好き」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ