今日も明日も
第43章 やさしいキスをして
「だって、着てた服…そこに投げてるじゃん」
“いつもはちゃんと籠に入れてるのに“
…良く見てるな、俺の事
そりゃ…今さら恥ずかしがるような関係じゃないけど
何だか今日はやけに恥ずかしく感じる
よっ、と相葉さんがベッドに手を置いて立ち上がると
「待ってて」
俺の返事を待たずに、相葉さんは浴室に行ってしまった
一人寝室に残されて
何でだか急に寂しくなった
さっきまで握ってくれてた手を離したのは自分なのに
別に相葉さんだって、ただ風呂を沸かしに行っただけなのに
何でこんなに寂しく感じるんだろ?
今日は何か変だ
やけに人恋しい
熱のせいなのかな
…やっぱり熱なんか測るんじゃなかった
測らなければ、相葉さんに心配掛ける事もなかったのに
相葉さんだって、看病する為に来た訳じゃなくて
…俺の答えを聞くために来たはずなのに
すぐにでも聞きたいはずなのに
優し過ぎだよ、相葉さん