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今日も明日も

第43章 やさしいキスをして



少し顔を上げれば、相葉さんのシャープな顎

だけどそこに辿り着く前には筋張った首筋とあまり目立たない喉仏があって

やっぱり順番に行くのが妥当かな

あ、いいこと思い付いた
唇まで相葉さんが起きなかったら、俺の勝ち

その前に相葉さんが起きたら…
それはその時考えればいい

だってこれは、俺の単なるお遊びだから



顔を更にくっつけて、首筋に舌先を伸ばして
少しずつ前にずらして喉仏へ

「んー…」
ピクリと俺を抱く指が動く

俺もさっと舌を離して息を止めた

じっと相葉さんを見つめ、様子を伺うけど

目を開ける気配はない


…セーフ、かな?

唇からは変わらない寝息
上下する胸


よし

次は喉から、顎


…だけど、身動ぎはするものの、やっぱり相葉さんは起きなくて


いや
起きてたんだよとっくに

それに全く気付かない俺がバカだっただけ

相葉さんにまんまと引っ掛かったんだ


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