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今日も明日も

第43章 やさしいキスをして



部屋に差し込む光が、眠りから引き起こす

カーテンの隙間から差すそれは、眩しいくらいに部屋を明るくしていた

うっすらと目を開ければ、目の前には相葉さんの鎖骨があって

少し視線を上げると少し開いた唇から規則正しい寝息が聞こえる

約束通り、相葉さんはずっと抱いていてくれた

腕、痺れてんじゃない?
頭の重みって相当だよ?

それに、“理性との闘い“ だってぼやいてたのに
そこも我慢してくれて

…シていいよ、って言ったけどね、俺は


目の前にある、鎖骨を見てたら
ちょっと悪戯したくなった

「んふ」
舌先を尖らせて、先だけでその鎖骨の周りをツーっと舐めて行くと

「んん……っ」
聞いた事のない、相葉さんの甘い吐息が紡ぎ出された

だけど少し身動ぎしただけで、全く起きる気配がない

顔を上げて相葉さんを見たら、相変わらずな寝息


ー…つまんない


そりゃ一緒に寝てくれたけど
抱いていてくれたけど


ー…どこまでやったら起きるかな?

こうなったら相葉さんで遊んでしまえ


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