今日も明日も
第8章 のんりある 番外編
ガクッと翔ちゃんが突っ伏した。
「智の言ってる《好き》じゃなくて…」
あれ?違うの?
好き、なんて今さらわざわざ何で言うんだろうとは思うけど…
分からなくてじっと翔ちゃんを見る。
「あのね」
「うん」
翔ちゃんはスゥッと深呼吸をして
「…恋愛感情の、好き」
まっすぐに…俺の目を捉えた。
「翔ちゃん…?」
「引いた?」
どこか辛そうな声色。
だけど、俺の頭はフリーズしてる。
俺の言ってる《好き》と翔ちゃんの言う《好き》はベツモノ。
恋愛感情の…《好き》?
俺、翔ちゃん好きだよ。
カッコいいし、笑ったら可愛いし、
ふざけてムギュってされても嬉しいし
会うの、いつも楽しみにしてるし
…たまに違う誰かの話をすると、嬉しくないけど
誰かとふざけてると、面白くないけど
「智、…またトリップしてる」
クスクスと翔ちゃんが笑った。
あ、と意識が現実に戻る。
「引くよね。普通なら」
「俺の《好き》って違うの?」
「智のは…《Like》の好きでしょ。俺は…」
翔ちゃんが先を続ける前に、聞いてみる。
「俺以外と仲良くしてるのを見ると、面白くないのってどっちの《好き》?」
「え…」
「俺ね、翔ちゃんと一緒にいたいし、顔見ると嬉しいんだけど…雅紀とかとふざけてると、なんか…」
「ねぇ、そんなに考えないで」
「…だってわかんねーんだもん」
「簡単だよ」
そう言って翔ちゃんは…
テーブル越しに俺の唇に自分のそれを触れさせた。
軽く…フワッと触れたと思ったら、すぐに離れて
「俺のはこういう事をしたい《好き》」
キス、されたんだ。
再び頭がフリーズ。
「…もっかい、して?」
「えっ…」
「智の言ってる《好き》じゃなくて…」
あれ?違うの?
好き、なんて今さらわざわざ何で言うんだろうとは思うけど…
分からなくてじっと翔ちゃんを見る。
「あのね」
「うん」
翔ちゃんはスゥッと深呼吸をして
「…恋愛感情の、好き」
まっすぐに…俺の目を捉えた。
「翔ちゃん…?」
「引いた?」
どこか辛そうな声色。
だけど、俺の頭はフリーズしてる。
俺の言ってる《好き》と翔ちゃんの言う《好き》はベツモノ。
恋愛感情の…《好き》?
俺、翔ちゃん好きだよ。
カッコいいし、笑ったら可愛いし、
ふざけてムギュってされても嬉しいし
会うの、いつも楽しみにしてるし
…たまに違う誰かの話をすると、嬉しくないけど
誰かとふざけてると、面白くないけど
「智、…またトリップしてる」
クスクスと翔ちゃんが笑った。
あ、と意識が現実に戻る。
「引くよね。普通なら」
「俺の《好き》って違うの?」
「智のは…《Like》の好きでしょ。俺は…」
翔ちゃんが先を続ける前に、聞いてみる。
「俺以外と仲良くしてるのを見ると、面白くないのってどっちの《好き》?」
「え…」
「俺ね、翔ちゃんと一緒にいたいし、顔見ると嬉しいんだけど…雅紀とかとふざけてると、なんか…」
「ねぇ、そんなに考えないで」
「…だってわかんねーんだもん」
「簡単だよ」
そう言って翔ちゃんは…
テーブル越しに俺の唇に自分のそれを触れさせた。
軽く…フワッと触れたと思ったら、すぐに離れて
「俺のはこういう事をしたい《好き》」
キス、されたんだ。
再び頭がフリーズ。
「…もっかい、して?」
「えっ…」