今日も明日も
第45章 楽園
「お前がそう思うならそうなんじゃない?
…端から見てる分には、そんなに変わんないけどね」
「そう?…全然違うと思うけど」
だって今だって
俺が翔ちゃんとこんな間近で話してるのに、
気にもしてないじゃん
ちら、と相葉さんを見ると
相葉さんもこちらを見てて、…でも目があったらすぐに逸らされた
「ほら…」
翔ちゃんに見てみろ、と言わんばかりに指を指すけど
「いや、充分気にしてると思うけど」
翔ちゃんは苦笑して、俺のおでこを小突いた
「違うもん」
小突かれたおでこに手を当てて、唇を尖らせる
「しょうがねぇな、にの」
翔ちゃんが “もっと近くに寄れ“ と人差し指をクイッと曲げた
「なに…」
言われるままに顔を近付けると
「教えてやろうか?倦怠期に打ち勝つ方法…」
コソッと俺の耳許で囁くから
「教えて!」
それに思わず食い付いた俺
だってこのままなんて、絶対よろしくない
何とかしなきゃダメでしょ?
「あのな………」