今日も明日も
第9章 やきもち
N side
「おはよーっ」
楽屋に響くいつもの元気な声。
この声を、いつも楽しみにしてるのは…内緒。
「おは…」
振り返って相葉さんの顔を見ようとして
…固まった。
仕事に来るのに似つかわしくないものが目に入る。
胸に抱かれてる白い物体。
「何それ」
「え、子犬」
何言ってんの?って顔で俺を見た。
バカか。犬くらい見れば分かるわ。
俺が言いたいのは…
「…何で犬連れてるの」
「拾ったから」
えーと…
「駐車場のとこにさ、段ボールに入ってたの」
だから…
「可哀想でしょ?ほっとけないよ」
「それは分かるけど…」
相葉さんはさも当然、と言った感じで中に進む。
子犬を抱っこしたまま、俺の横にあるパイプ椅子に腰を降ろした。
ふるふると震えているその子犬。
真っ黒な目が、じっと俺を見ている。
「段ボールにね、《拾ってください》って書いてあって、…中見たらこの子がいて」
「…で、可哀想で連れてきたの?」
「うん」
今どき段ボールに捨て犬なんてあり得ないだろ。
今は平成だぞ
そんなシチュエーション、もう忘れてた位に古いってのに…
そう言うあり得ない場面に出くわすのが相葉クオリティーなのか
朝から頭痛くなりそう…
「で?段ボールに《可愛がってください》って?」
「拾ってください、だよ」
…どっちでもいいよ、そこは。
「で、どうするの?コイツ」
俺は震える子犬を奪いとって自分の胸に抱いた。
だって可愛いんだもん。
「おはよーっ」
楽屋に響くいつもの元気な声。
この声を、いつも楽しみにしてるのは…内緒。
「おは…」
振り返って相葉さんの顔を見ようとして
…固まった。
仕事に来るのに似つかわしくないものが目に入る。
胸に抱かれてる白い物体。
「何それ」
「え、子犬」
何言ってんの?って顔で俺を見た。
バカか。犬くらい見れば分かるわ。
俺が言いたいのは…
「…何で犬連れてるの」
「拾ったから」
えーと…
「駐車場のとこにさ、段ボールに入ってたの」
だから…
「可哀想でしょ?ほっとけないよ」
「それは分かるけど…」
相葉さんはさも当然、と言った感じで中に進む。
子犬を抱っこしたまま、俺の横にあるパイプ椅子に腰を降ろした。
ふるふると震えているその子犬。
真っ黒な目が、じっと俺を見ている。
「段ボールにね、《拾ってください》って書いてあって、…中見たらこの子がいて」
「…で、可哀想で連れてきたの?」
「うん」
今どき段ボールに捨て犬なんてあり得ないだろ。
今は平成だぞ
そんなシチュエーション、もう忘れてた位に古いってのに…
そう言うあり得ない場面に出くわすのが相葉クオリティーなのか
朝から頭痛くなりそう…
「で?段ボールに《可愛がってください》って?」
「拾ってください、だよ」
…どっちでもいいよ、そこは。
「で、どうするの?コイツ」
俺は震える子犬を奪いとって自分の胸に抱いた。
だって可愛いんだもん。