今日も明日も
第45章 楽園
地下駐車場に響く大きな声
急いで来たのか、目の前に着いた時には息が上がってしまって
“間に合ったー!“ と膝に手を当てて肩で必死に呼吸をしている
「どうしたの」
「中で待ってますね」
気を利かせたマネージャーが、そう言って先に車に乗った
会話を聞かないようにしてくれた配慮だ
「どうしたの、じゃねぇよ…」
「え?」
「あんなメール、来た事ないから……」
ー…何かあったのかと思ったじゃねぇか
「あ…メール?……あれはさ」
「お前、俺と別れんの?」
「は?」
相葉さんの予想外の言葉
なんで “顔が見たい“ がそうなっちゃうの?
「何言っ…」
「俺は絶対別れないからな!」
畳み掛けるように捲し立てる相葉さんは、興奮しちゃって俺の声は届いてないっぽい
…ってか、一体何があったのさ
これ、メール以外に絶対何か絡んでるよね
これだけ相葉さんがムキになる自体、おかしいもん
「お前んち、行って話そう」
俺が何も言えない隙に、相葉さんは俺のマネージャーに何か言って
さっさと車に乗ってしまった