今日も明日も
第45章 楽園
だけどヒソヒソ話してたら何だかヒートアップしてきて
「…何話してんの?」
相葉さんがすぐ目の前に来た事に気付かなかった
「ぉわ…っ!」
「おう、雅紀」
焦る俺とは対照的に、翔ちゃんが相葉さんに “座れよ“ と笑って促した
「随分楽しそうだね」
さりげなく、手を俺の背中に回しながら会話に入る
「ああ、お前らが元に戻って良かったなって話してたとこ」
翔ちゃんが爽やかに笑った
「おかげさまで」
相葉さんもつられて笑っている
なんか、やだな
だって相葉さんが隣にいたら、いかにも “ヤッてました“ って翔ちゃんに晒してるみたいじゃん
…こんな話をしてる時点で今さらなんだけど
張本人がいるといないでは全然違ってくるんだよ
思いだしちゃって、いたたまれなくなる
「あれ?にのどうしたの?」
“顔、真っ赤“
相葉さんが俺の頬に手を触れさせた
「な…、何でもないからっ」
「そう?」
そんなやり取りを見た翔ちゃんがまた笑った