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今日も明日も

第45章 楽園





「…使ったの?アレ」

翔ちゃんがにやにやしながら俺の隣に腰掛けてきた

あの日から2日経った今日も、腰の痛みを引き摺る俺を見て

「どんだけヤッてんだよ」
なんて笑いながらも、湿布を渡してくれる


「相葉さんに言ってよ…あの人狡いんだから」

湿布を受け取り、翔ちゃんに “貼って“ とシャツを捲り上げた


「なに、雅紀がどうしたの」

ぺりぺりと透明のシートを剥がし、痛いとこに貼ってくれた翔ちゃんが “はい“ とシャツを降ろしてくれる


「…自分は1滴しか飲まなくて、俺にはとんでもない量飲ませたんだから!」

「…雅紀、エグい」

「でしょ?…大変だったんだからね」


ー…良く良く考えたら、昼間っからなんつー会話をしてるんだ

「なに、そんなに効くの?アレ」

「なんなら試してみたら?」

「…俺が飲んだらヤバいんじゃない?」

翔ちゃんがふざけたように笑う

確かに
アレは、上になる人に飲ませちゃいけない


いやいやだから

ここは控え室で、しかも真っ昼間で
仕事中で

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