今日も明日も
第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~
「泊まりじゃねぇの?」
“独り暮らしなのに?“
潤にはそこまでは言ってない
だから、単純にとっくに一線は超えてると思っている
まあ普通に考えて、半年も付き合ってりゃそれが当たり前なのかもしれないけど
…いかんせん、ハードルが高すぎる
何度キスしたくなった事か
何度押し倒したくなった事か
そんなもん考えたらキリがない
だけど
良い雰囲気になって
肩なんか抱いちゃって寄り添って
キスしようと引き寄せると
“待って!“ って真っ赤になって押し戻すんだ
強引にいっても良いんだろうけど
もしもこれで嫌われたらと思うと、それはやっぱり出来なくて
最初は照れてるのかな?なんて思ったりもしたけど
涙溜めて震えるの見ちゃったら
…そうだとも言いきれないし
「…もしかして、お前まだなの?」
潤が俺の様子を見て、何か感付いたらしい
俺の顔を窺うように覗いてきた