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今日も明日も

第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~


だから今日は
実は少し考えがあったんだ

狡いのかも知れないけど、二宮さんの本心を知りたい

潤からの提案もあったし、前に二宮さんが “酒はあまり強くない“ って言ってたから


…それを、利用する


「ねぇ、二宮さん」
「なに?」

「たまにはさ、飲まない?」
「もう、お腹いっぱいだよ」

二宮さんが困ったようにお腹を擦った


「暫くしてからでいいからさ、俺二宮さんと飲みたい」
“…実は買ってきてるんだ“ と袋を見せる


二宮さんが “うーん…“ と悩みだした

嫌がってはいないみたいだから、もっと押してみる

「せっかく明日が夜勤で、ゆっくり出来る日なんかなかなかないからさ、…ダメ?」

最後は可愛くないけど小首を傾げて見せた


「ぷはっ…相葉さん、何可愛い事してんの」
「だって二宮さんと飲みたいんだもん」

「でも帰りは…?」
「泊めて」

どさくさ紛れに、凄い事言った
平然ぶってるけど、本当は口から心臓飛び出しそう


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