今日も明日も
第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~
「あのね、俺……」
二宮さんがゆっくり口を開いた
同性だと言うのにやっぱり戸惑いがあった事
もしかして単なる興味で付き合ってるんじゃないかって思ってた事
好きだと言ってくれるのは嬉しいし自分も好きになってしまったからこそ
全てを受け入れた途端に “興味“ が失せるんじゃないかと言う怖さ
とにかく初めてだらけで怖かったんだと、二宮さんはたどたどしく、だけど一生懸命に伝えてくれた
「昔、告白はされたんだよね」
「あれは完全に興味本位だよ。それこそ、女の代わりにしようとしてた」
ぶっちゃけヤられそうにもなった、と二宮さんが言った
…二宮さんが、拒んでた理由
少し分かったかもしれない
「信じて欲しいとしか言えないけど」
「……」
「俺は二宮さんが本当に好き。興味本位とかそんな事は絶対ない」
「相葉さん……」
「あー、でも酒入ってると信用は難しいか」
酒の力を借りようと企んだ俺がバカだった
こういう事は、やっぱり素面じゃないとダメじゃんね