無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

もう、俺は体に全く力が入らず。

相葉さんに洗って貰ってから、抱っこでリビングに運んで貰った。

寝室に行かなかったのは、リビングにポチがいるから。

俺たちがリビングに入ると、ポチはクンクン鳴きながら近付いてきた。

今度は相葉さんじゃなく、ソファーに寝かされた俺のもとへ真っ直ぐに向かって来る。

力の入らない手で頭を撫でたら、ポチは俺の指をペロペロと舐めてきた。

思わず顔が緩む。

そうだよね。一緒にコイツを育てるんだよ、相葉さんと…

今日は、ついやきもち焼いて、相葉さんを暴走させたけど

犬の躾け方には自信ある。

これからはポチをしっかり躾けて

相葉さんにやきもち焼かせてやるからね？


犬ってね、可愛がるだけじゃダメなんだよ。
主従関係を作る事から始めるの。

相葉さんに出来るかな。

こればかりは一緒に育てても、最後はポチにかかってるんだよ。


何だかそう考えたら楽しみになってきて

残った気力でポチを胸に抱き上げると、それを乗せたまま

少しずつ遠くなる意識に身を任せて目を閉じた。



End