
今日も明日も
第51章 おしおきは甘い味
ベッドにたどり着いたけど、離れようとしないにの
それならとにのを抱っこしたまま先に座って
二人分の重みを受けたスプリングがギシッと音を立てたのが合図だったのか、しがみついていたにのが顔を上げた
体を起こして、俺の腿に跨がって向き合うように座り直すと
可愛らしくにこっと笑うから
俺もそれにつられて笑ってみせる
「相葉さん、おしおき」
「へ?」
だけど
笑ったにのから出た言葉は全然可愛くない
「なに、おしおきって…」
「俺に心配掛けたから」
そうだけど
確かにそうだけど
おしおきなら俺がにのにしたいかなー…
…する理由がないのが悔しい
「…本当に覚えてないの?」
“信じられない“ って顔してるけど
本当に何も覚えてない
俺だって一体何が起きてああなったのか知りたいくらいだっつーの
「全く持って覚えてない」
「どっか頭ぶつけた?」
にのの手が頭をまさぐり出す
「あ、…」
「え?」
「たんこぶ出来てる」
