今日も明日も
第51章 おしおきは甘い味
「ん…?」
抱き上げてすぐに、目を覚ましたにの
「何してんの…?」
寝ぼけてるのか、その声はやたら幼くて
「ああ、あっちで寝かそうかと思って」
そう言って寝室の方に視線を向けたら、何故かにのが俺の首に腕を回してきた
「ひとりはやだ」
「え…」
ぎゅっと俺にしがみつくにの
たまに甘える事はあっても、それは本当に「極たまに」であって
いきなりやられると破壊力半端ない
ツンデレ効果と言うか
にのだから、と言うべきか
「一緒に寝てくんなきゃ、ダメ」
“イヤ“ じゃなくて “ダメ“ って言われる方がドキドキするのは何でだろう
だけど
それもこれも、全ては俺が原因なんだと思ったら
何を置いてもにのの望みを叶えたい
「うん。一緒に寝よ」
そう答えれば、うんうんとしがみついたままにのが頷いて
頬に当たるにのの髪が擽ったいけど
引き剥がすなんて考えもしないで、そのまま寝室に足を向けた