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今日も明日も

第53章 恋空模様 2nd



「でさ、二宮くん…返事は?」

否定してないんだから、もうこれで終わりだと思ってた

だけど相葉くんは、俺に返事をちゃんと寄越せとねだっている

ただ “俺も好き“ って言えばいいだけなのに
それがこんなにもドキドキするとは想像もできなかった

だから、ただ頷いて見せたのに

「ちゃんと言ってよ」
って納得してくれない

目と目が合ってる今だって、心臓が飛び出しそうなのに
言葉に出したら口から出ちゃいそうなのに

「お願い、二宮くん」
縋るような目をされたら、もう言うしかないよ

相葉くん、いつもは明るくてさっぱりしてるのに
こんな時にこんな目は、声は…狡い


「…も、…き」
「ん?」

「俺も…っ相葉くんの事、好き」


「やばい、嬉しすぎる!」
「わっ!」

肩に置かれた手が背中に回って
あっという間に相葉くんに抱き締められた

椅子の背もたれがあるから後ろには逃げられなくて、ぎゅうっときつく抱き締められてしまう

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