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今日も明日も

第54章 Perfect Life


…なんて軽く考えて遣り過ごしたのは1週間が限度だった

最初のうちは、準備期間っつーか、グズグズするけど割とすぐに起きてたし
それこそその姿が小さな子どもみたいで可愛かった

が、徐々に本性が現れてきた


俺の目覚ましをかずの真横にセットしたら投げられて危うく壊されそうになった

耳許で囁いた瞬間、凄い勢いで腕が飛んできて顔面ヒット

休みの日に、一度そのままにしていたら夕方まで惰眠を貪っている始末


かずからは、休みでも昼前には起こしてって言われてるけど

無意識でこういう事をしてるのって、全く加減がないからこっちもかなりの危険を被るんだよね

現に、顔面グーパン食らって鼻血出した事もあるし

実は目覚ましはこれで3つめ

かずには言ってない。全く同じものを買ってるから気付いてない

だってさ

これをかずが知ったら、絶対こう言うに決まってる


“迷惑掛けるから出ていく“


…そんな事絶対させたくない

俺はどんなかずでも、離したくない

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