今日も明日も
第54章 Perfect Life
かずと暮らし始めて1年
そりゃあもう、殴られようが時計を壊されようが
かずがいるってだけで幸せってもんだ
慣れるとかマンネリとか、そんなものは俺の中には存在しない
それこそ日を追う度にもっともっと好きになっていく
もう、かずがいない生活なんて考えられない
「ねぇ、かず」
もぐもぐと目玉焼きを口に入れてるかずが視線だけを俺に向けた
ごくん、と飲み込んでから “なに?“ と顔を上げる
「今日、定時だよね。…たまには待ち合わせしない?」
「待ち合わせ?」
俺の提案に不思議そうに首を傾げるから
「うん。デートしよ❤」
恋人として当たり前に誘ったのに
「は?」
…すっごい冷めた返事だし
まあ、こんなのは想定内
超が付くツンデレさんだから仕方ない
「最近、待ち合わせたりしてないでしょ?だからさ、気分転換みたいな?」
「同じとこに帰るのに、待ち合わせなんかしなくてもいいでしょ」
口では冷たい事言ってるくせに、耳がほんのり赤くなってるのが分かる