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今日も明日も

第55章 Perfect Love



だってあれだけ会社で怖い怖いと言われてたらしい翔ちゃんが、動揺するくらいだよ?

あれを俺がやったって、間違いなく相手にされない
“お前馬鹿か?“ って言われて終わる気がする



「大ちゃん、どうする?」
「助けてやるか」

大ちゃんと目が合った

考える事は同じみたいでホッとした

支度は殆ど終わってるし
いつまでもあれを放っておくわけにはいかないし

せっかくの再会なんだ、やっぱり楽しまなきゃダメでしょ?

二人でリビングに移動して

「ほらほらにの、もう拗ねないの」
大ちゃんがかずの頭をよしよしして

「翔ちゃん、あんまりかず苛めないでよ」
俺は苦笑して翔ちゃんにそう言えば

「苛めてないから」
「拗ねてません!」

ほぼ同時に返ってくる返事に俺と大ちゃんは吹き出してしまった


頭を撫でている大ちゃんに身を委ねるかずは、…やっぱり可愛い

「…雅紀、お前相変わらずだな」
「へ?」

「二宮見る目が全然変わらない」
翔ちゃんがクスクス笑っている

「当たり前でしょ。大好きだもん」
「はいはい」

自分だって、大ちゃんを見る目は凄く優しいくせに

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