今日も明日も
第55章 Perfect Love
「ありゃ」
“やっちゃったなー“ って顔で、大ちゃんが苦笑した
「かずぅ…」
俺はと言えば、ショックが大きすぎて情けない声しか出なくて
「あーばさん?どしたの?」
かずはかずで、全然分かってない顔で俺に顔を寄せるから
「どしたの?じゃないっ」
小首を傾げてとろんと俺を見つめるかずに
上書きする勢いで口付けた
「んー…、ふぁ…っ」
かずが嬉しそうに、積極的に舌を差し出してくる
待て待て待て待て!
このままじゃ俺、止まれなくなるってば!
感動的な再会のこの時に、いくらなんでもこれ以上進んじゃうのは節操がなさすぎる
「…エロ。二宮変わんねぇなあ」
気が……
「翔ちゃん、やっばぁ…ドキドキする」
する……
「…いっその事さ」
けど…
「俺達にあんなに心配掛けまくった、おしおきでもしちゃおうかー?」
かずだけでなく、すっかり上機嫌に酔っぱらった3人に
理性なんて、大人としてのモラルなんて
既に遠くに投げ飛ばしてしまっていた