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かずは俺の首にしがみついて、“もっとぉ“ なんておねだり中

「…しちゃう、の？」
そんなかずを抱き締めながら、翔ちゃん達に視線を送ると


「ばーか、するか」
翔ちゃんがニヤリと笑った

「雅紀、客間借りるよ？」
にっこりとした大ちゃんが、翔ちゃんの腕を掴む

「え？」
「翔ちゃん、にののキスに喜んだからおしおき」

“いくよっ“ と無理矢理立ち上がらせた翔ちゃんを引っ張った

「…智からおしおきだって」
さらにデレデレした翔ちゃんの顔は、完全に嬉しそうになっている

“最後は智が乱れるくせに“ なんて、翔ちゃんが悪い顔をした事は
…気付かないふりをした



さて
残されたかずと俺

しがみついてる腕の力が抜けているかず


……だろうね

幸せそうに、むにゃむにゃ寝息立ててるし

かなり飲んでたもんな

…酔うとどうなるか自覚してからは、そこまで飲まなくなったし、セーブしてたのに

嬉しかったんだよね
あんな事があっても、何も変わらないこの雰囲気が

自分の居場所だって、分かる「今」が…